宇和島市津島町における住宅の計画です。
敷地周辺には田畑が広がり、農業用水路が張り巡らされ、古くからの農家住宅が点在している一方で、宅地化が進み新しい住宅が建ち並んでいるような、新旧の境界のような場所となっています。

クライアントの要望から、多くの種類の車の出入りが想定されるため、駐車スペースを大きく確保するかわりに、庭を内外の接点であるポーチへと取り込みました。

その「大きなポーチ」を介することで、周囲の環境とゆるやかに繋がったり、田畑からの風や砂埃はポーチの壁や屋根で遮れるようにしています。

また、一般的に副次的な扱いをされがちな子供部屋の計画も主として取扱い、日当たりや眺望も良い「個室」としていますが、外部空間であるポーチを介してリビングなどの居住スペースへとその気配が伝わるようにしています。

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愛媛県産の木材を多用し、低炭素建築物認定も取得しています。