学園祭におけるDIYによる仮設カフェの計画です。

カフェとは名ばかりで、メンバーのほとんどがDJという陽気な仲間たちによって提供されるのはGOOD MUSICとテキーラのみ。メンバーからは「屋根とカウンターと椅子があればええで！！」、「いうてもテント借りるんもおもんないよなぁ．．．なんか適当にたのむわ！！簡単なんにしといてや～」との依頼。そんなユル～い計画のため、材料は近くのホームセンターで調達・とにかく安価で簡単な施工方法・作業スペースの面積制限・設置作業時間の短縮といった項目が求められました。そこで、一般流通材・定尺部材のみを用いて事前にコアとなるユニットだけを作ることによって作業スペースの面積制限をクリアし、学園祭当日はそれらを一定の間隔で隙間を空けて短冊状に並べて店舗面積を拡張し、先のユニットと同じ材料で間を繋ぎ合わせるだけで設置完了できるものとして作業時間の短縮を図りました。カウンターや椅子は端材を用いて製作できるようなものとすることでコストを抑え、部材そのものを極力無加工で用いることによって、解体後にそのまま後輩へと部材を譲渡し、廃棄部材を減らすことにも配慮しています。

このアコーディオンのように伸縮するカフェの「隙間」からは、GOOD MUSICやテキーラでさらに陽気になったメンバーやお客さんの笑い声が途切れることなく響き渡っていました。